太湖のご紹介

 

     太湖はかつて、震澤、又の名を五湖と呼ばれた。中国で三番目に大きな淡水湖である。太湖の面積は2000平方km、大小48の島があり、周囲の峰は72を数える。湖面は山肌を映し、山水は幾重にも相照らし、光輝く、自然美を呈し、「天下一秀麗な太湖」と称される。太湖の湖岸線は405km、平均水深は1.89mであり、湖底の地形から見れば、湖盆が東から右へ傾け、小皿の形状となり、湖面は西に突き出た三日月のように見える。太湖周辺に網のように分布する江、川、渓流、用水路は太湖を周囲に点々と分布する小さな湖と繋ぎ、特色のある江南水郷を形成する。

     太湖風景の最も美しい所は「呉中」地域にある。蘇州呉中太湖観光区は、楽園と称される蘇州西南部にある太湖の湖岸にある。観光景区の中に太湖公園、東山風景区、穹窿山風景区、旺山風景区がある。太湖の風景は翡翠のような水、青々とした山、湖面に浮ぶ島々、点々と散在する舟、この山水の景色と太湖に散見する人文的古跡と相呼応して、まるで一巻の絶景の江南山水画を描いたようだ。太湖は湖面が広がり、麗しい山水を持つ一方、朝が晴れなのに夕方が雨、四季の移り変わりもはっきりしていて、実に変化に富む自然風景でもある。山々に囲まれ島が浮かぶ太湖は艶やかさと雄大さがうまく融合され、人々を魅了する力がある。

     太湖は呉文化の源であり、天然の歴史文化博物館である。約一万年前の旧石器時代に、呉地域に先住民の定住が始まった。五千年前の新石器時代、この地域に先進な「良渚文化」が誕生した。三千年前に泰伯が「句呉」を建国し、歴史の記録が始まった。紀元前221年、秦の始皇帝が中国を統一して、「呉県」を設置、この県名は20世紀までに使用されていた。「呉中」地域に、木瀆、甪直、東山という3つの中国歴史文化有名鎮、光福、金庭という2つの省レベル歴史文化有名鎮、中国歴史文化有名村2つ、市レベル保護文化財登録の古村11箇所、保護文化財91箇所(国家レベル7箇所、省レベル16箇所、市レベル68箇所)を持っており、文物保有量は全国一位となる。近年、呉中区が古村に対する科学的保護維持のおかげで、「太湖魚米の郷」「商人企業家の古里」「民間風俗が純朴な村」という古村の三大文化特色がますます顕在化している。南宋時代から遺されてきた陸巷古村が「太湖一古村」、「湖畔の山村」と称される。古村内に、明清時代の大型建物が72棟、そのうち無傷で保存されてきた明清建物は20棟ぐらいある。古村は「海内に文章が第一、山中に宰相として無双」と言われる明の正徳時代の宰相王鏊の古里でもあり、近代に入ったら王大珩、王守武、王守覚という3名の中国科学院院士がこの古村から出たことから、陸巷は「院士の村」とも呼ばれている。古村に明月湾があり、2500年前の春秋時代に呉の王である夫差が美女西施をつれてここで月見をすることから名づけられ、唐の時代からその名を揚げた。詩人の白楽天、皮日休、陸亀蒙、劉長卿等が明月湾を賛美する詩作も残した。明月湾は三面に山々に囲まれ、湖に面し、一年中に緑満載の静謐な桃源郷の趣が味わえる。村内で古いクスノキ、青石、碁盤街、明清建物群が丁寧に保存されており、まさに「水は青山を囲むし、山は花を抱く;花の輝きの奥深くに民家がある」ということ。古鎮、古村、古島といった歴史文化景観はまるで太湖山水に飾られている真珠のように、その数も質も世界一といっても過言ではないぐらいだ。一方、呉中地域の長い歴史の中で、「兵聖」孫武、草書大家張旭、彫刻大家楊恵之、刺繍大家沈寿、そして北宋有名な政治家范仲淹、明の時代の建築家蒯祥(北京故宮の設計者として知られている)など数多くの有名人がこの地域で生活したことがあるという。

     「太湖が美しいよ、その美は太湖の水;水の上に白帆、水の下に赤菱あり;湖濱の葦が青き、湖底の幸が旨い;湖水は用水路を織るよ、稲や果実の香りが溢れ出す」。歌曲『太湖美』は24,000ヘクタールの太湖の美しさを語った一方、太湖物産の豊富さも挙げた。太湖流域は昔から「魚米の郷」として世間に知られ、「太湖八百里、魚や蝦が採れきれない」という言い方もある。枇杷、ヤマモモ、みかん、銀魚(しろうお)、白蝦、上海蟹、碧螺春(緑茶)等が有名な土産品として知られるほか、刺繍、彫刻、綴れ織り、建築技術、青銅鋳造、七弦琴の製作、書画の表装技術など手工芸術もその独特精巧の手法により、代々の皇室と民衆に愛され、中国「蘇派」芸術の代表になる。

     ここの湖は浅いが広い、山は高くないが秀麗である。峰々は波のように隠れては現れる。各観光地は太湖山水の中に点在し、違う空間、違う天気、違う四季の違う太湖風景を楽しめる。春の太湖は穏やかで生き生きとする;夏の太湖は晴やかで情熱を感じる;秋の太湖は鮮やかで美しい;冬の太湖は清らかでかわいい。碧螺春を飲んで、莼菜(じゅんさい)を食べて、ヤマモモと枇杷を味わえて…太湖の四季を身をもって感じればいい。どんなときも、いつまでも、太湖はここの住民にとって引き換えのできない美しきかわいい我が家である。

 


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